Cometって何?
2025年7月、AI検索で知られる Perplexity AI が、新しいブラウザ 「Comet」 を発表しました。
このブラウザは、ただのWeb閲覧ツールではありません。AIが組み込まれており、検索から情報整理、さらにはネット上での操作までを自動で代行してくれるのが最大の特徴です。
招待制で始まるプレミア感
現在Cometは、Perplexityの上位有料プラン「Max」利用者(約月200ドル)から優先的に利用できます。
一般ユーザー向けには 招待制 で段階的に提供予定。ウェイティングリストに登録すれば、順次招待が届く仕組みです。
まるでGmail初期のような限定感が、テック界隈で話題になっています。
Cometの使い心地:AIが横で伴走
見た目はGoogle Chromeに似ていますが、右側に AIアシスタント「Comet Assistant」 のサイドパネルが常に表示可能。
このパネルからは次のようなことができます。
- 閲覧中ページの要約や用語説明
- 関連情報の検索や翻訳
- メールや予定表との連携(要約・スケジュール変更など)
別タブを開いたりコピー&ペーストをする必要がなく、今見ているページの流れの中で全て完結します。
「自律型」ってどういうこと?
Cometが「自律型」と呼ばれる理由は、複数の操作を自動でこなす点です。
例えば「旅行の最安ホテルを探して予約して」と入力すると、Cometは複数サイトを比較し、条件に合うホテルを選び、予約ページまで進めます。
ユーザーは確認して「予約」ボタンを押すだけ。まるで秘書のように動きます。
従来のブラウザとの違い
- 操作代行機能:従来はユーザーが手作業で行っていたクリックや入力をAIが代行
- ゼロクリック検索:AIが要約を直接表示、リンクを開かなくても答えが得られる
- 文脈理解:開いているタブやページの内容を把握しながら回答
つまり、「自分で探す」から「AIに任せる」への大きな転換です。
実際の体験例
あるテストユーザーは、Cometに「近所のレストランを予約して、夫にメールして」と依頼。
結果、AIが店を探し、予約し、Gmailで自然な文章のメールまで送信しました。
一方で、複雑な予約タスクで日付を間違えるなどの課題もあり、まだ完全自動には改善の余地があります。
今後の展開
今後は一般ユーザーへの開放や、スマホ版の提供が予定されています。
競合としてはArcブラウザやOperaのAI機能、OpenAIのブラウザ開発などがあり、**「AIブラウザ戦争」**の始まりと見る声も。
普及にはまだ壁がありますが、「ブラウザが相棒になる」体験は、ネットとの向き合い方を変える可能性があります。
まとめ
Cometは、これまでのブラウザを 「道具」から「パートナー」 へと進化させた存在です。
まだ発展途上ですが、一度使えばその便利さから離れられない人も多いはず。
「考える速さでブラウズする」時代が、すぐそこまで来ています。
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