今年も帰ってきた、三和交通の真夏の風物詩
タクシー会社・三和交通が毎夏に開催する「心霊スポット巡礼ツアー」が、2025年も実施。横浜・多摩・埼玉ふじみ野・府中に加え、5年ぶりに“凍京(東京)”編が復活し、全5エリア体制に拡張されました。各コースはドライバーが案内役となり、知る人ぞ知る場所から有名スポットまでを深夜に巡るのが特徴です。抽選制の超人気企画として知られ、今年も大きな話題に。公式サイトの総合ページでは各コースの概要や恐怖度などが公開されています。
2025年版の見どころ——“凍京”オールナイト復活
注目は“凍京”編のオールナイト復活。新宿駅西口を起点に、約8時間かけて都内のスポットを巡る構成で、集合は20:55、21:00に出発という“完全夜型”。目的地の詳細は当日まで明かされない“シークレット”方式で、最後はふたたび新宿駅に戻る流れです。料金は1台あたり49,000円(税込)。タクシー1台の価格なので、友人・恋人・同僚と乗り合えば体験単価を抑えつつ、緊張感と一体感を共有できます。
そもそも、どんなツアー?
- “お化け屋敷ではない”リアル志向:舞台は実在の場所。演出よりも現地の雰囲気や語りで“じわじわ来る”恐怖を狙います。
- 運転手が“語り部”兼ナビ:ドライバーが逸話や土地勘をもとに安全ルートでエスコート。車で効率よく巡れるのも魅力。
- 抽選制・高倍率の人気:過去には最大62倍の倍率になった年も。2025年も約1か月の抽選期間が設定され、結果は公式サイトで告知されました。
5つのエリアをざっくり比較
- 横浜(新横浜発):海や港町に残る都市伝説系のスポットが中心。2025年の「ABYSSコース」は運行時間7時間と“長尺”。
- 多魔(八王子発):山間部のトンネル・寺社・旧跡など“自然×怪異”の濃度が高い。最恐と名高い長時間コースを用意。
- 不死身野(埼玉・ふじみ野発):住宅地や幹線道路近辺の“生活圏に潜む怖さ”がテーマ。運行3時間45分で“凝縮型”。
- 不蟲(府中発):2025年新設。武蔵野台地の“史×市”が交錯するエリアで、3時間の“スプリント型”。
- 凍京(東京・新宿発):5年ぶりの復活。終夜運行8時間の“耐久型”。都市伝説の震源地を“点ではなく線”で体感。
※各エリアの具体的スポットは当日まで非公開。参加して初めて明かされる趣向です。
スケジュールの一例(凍京)
“凍京”編は8/3(日)〜9/1(月)の日曜・月曜限定で複数日を設定。新宿駅西口タクシーのりばに集合→出発、終盤に新宿へ戻って解散という導線です。
申込と倍率——“当たったら即、段取り”
2025年は6/9(月)12:00〜7/11(金)12:00が抽選申込期間、7/16(水)12:00に公式サイトで当選発表という流れでした。例年、当選後に日程や乗車メンバーの調整を行う余裕はあまりないので、申込時点で候補日やメンバー編成を複数パターン用意しておくのが得策です。
参加費の考え方——“1台あたり”をどう割る?
凍京のオールナイトは49,000円(8時間・税込)/1台。例えば3人で乗れば一人あたり約1.6万円、4人なら約1.2万円の目安になります。他エリアも“1台あたり”の設定が基本です。
当日の流れと“怖さの質”
- 集合→概要説明→誓約書:最初に安全面の注意に関する“ひと筆”があり、体調や服装の確認が行われます。
- 移動→スポット巡礼:現地では“長居しない”“騒がない”“撮影は周囲に配慮”が暗黙マナー。ドライバーの指示に従うのが大前提。
- 終盤の解散調整:解散地は“新宿駅周辺への変更”も可能。体力の配分と帰路プランを事前に決めておくと安心です。
“怖さ”は、お化け屋敷のような演出や脅かしではなく、場所の履歴×夜の空気×語りが重なってくる“実感型”。「見える/見えない」に依らず、“行った自分”に残る体験記憶がこのツアー最大の価値だと感じます。
服装・持ち物チェックリスト
- 歩きやすい靴・動きやすい服(必須)
- 虫よけ・上着(夏夜でも冷える/藪がある場所対策)
- ハンドライト(スマホでも可、ただし足元対策に物理ライト推奨)
- モバイルバッテリー(長時間移動&撮影に備える)
- 飲み物・軽食(深夜のエネルギー補給)
- 身分証(万一のトラブル時)
- 乗り物酔いしやすい方は酔い止めの準備を。霊感が強い方は参加を控えるよう注意喚起あり。
エチケット&安全のポイント
- 現地住民・施設への配慮:騒音・無断立入・ゴミを残す行為は厳禁。
- 撮影マナー:フラッシュ連発や“映り込み”には要注意。
- 体調管理:真夏の深夜は“暑さと冷え”が交互に来る。水分と羽織りものは両方必須。
- “怖いからこそ冷静に”:段差・崖・車道など、物理的リスクが最大の敵。恐怖で足元が疎かにならないように。
メディア連動で“観る参加”も
現地参加が難しい人向けに、ニコニコ生放送の公式番組で今年もコラボ配信が実施されています。全8夜の編成で、ツアーの空気感を“自宅で背筋が伸びる”レベルまで届けてくれるのが好評です。
予約のコツ——“勝負どころ”を押さえる
- メンバー固定より“枠の確保”優先:当選後に人員調整しやすいよう、2〜3人核メンバー+候補者で柔軟に。
- 日・月どちらも応募:2025年は日曜・月曜開催が多い。両方に入れて当選確率を上げる。
- “凍京”狙いは体力配分も計画に:終夜運行の8時間。翌日の予定と“睡眠戦略”もセットで準備。
まとめ——“行かないと得られない記憶”を買いに行く
「心霊スポット巡礼ツアー」は、移動手段がタクシーであることにより、深夜・長距離・僻地を安全に回れるのが最大の強み。演出型のホラー体験とは異なり、都市や郊外の“裏の顔”と向き合う、土地と人の物語を体で受け止めるツアーです。2025年はエリア拡張と“凍京”復活で選択肢が広がりました。当選したら一生モノの“怖い夏”へ。応募状況や詳細は、必ず公式サイト・プレスリリースで最新情報を確認してから動きましょう。
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